初めての不動産ガイド

カナダへの移民権を取得された後や、ご結婚を機会にご新居のご購入を検討される方も多いと思いますが、人生において数回しかないマイホームの購入は、皆様にとって最大かつ最も重要な決断を必要とします。とは言っても、『いったい何から始めたら良いのか分からない?』という方がほとんどではないでしょうか。ここでは初めてマイホームを購入される方に多い質問を、Q&A形式にてわかりやすく説明します。

初めての不動産購入 8つのポイント
  1. マイホームを購入する場合、まず初めにする事
  2. 物件購入の際の頭金について
  3. 住宅ローンについて
  4. 永住権がない場合の物件購入について
  5. 政府からの援助プログラムについて
  6. 購入の手順について
  7. 参考物件・価格について
  8. 不動産屋に依頼した場合の仲介手数料について

マイホームを購入する場合、まず初めにする事は何ですか?

先ず初めに行って頂きたいのは購入頭金のご用意と、住宅ローンの仮審査です(Mortgage Pre-approval)。

頭金は幾ら必要ですか?

理想的には購入額の20%以上ですが、現在の住宅価格ではかなりハードルが高いのが現状です。ただ、20%以下の頭金で購入する場合でも、住宅ローン保険に加入する事によって最低5%の頭金で住宅の購入が可能です。(保険料はローン額の1.25〜3.15%)

住宅ローンは組めますか?

住宅ローンの審査には大きく分けて2種類あります。

① 収入ベースの審査で、年収、勤続年数、その他預貯金や資産を基に審査がされます。逆に車のローンや学費ローンなどは収入から差し引かれて審査になりますので、住宅購入前には車のリースやローンは避けた方が賢明です。

② 頭金ベースの審査です。収入ベースの場合、過去2年間の確定申告の提出などで所得証明が必要になりますが、飲食業など現金収入の多い職業の場合、なかなか審査をパスすることが難しいです。特に新移民の方は安定した収入を得るのに時間がかかりますので、移民5年以内を対象とした新移民プログラムを利用する事で、収入審査無しでもローンを組むことができます。但しこの場合には35%の頭金が必要になります。

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親子留学や、ワーキングビザで永住権がありませんが、住宅の購入は可能ですか?

移民権をお持ちでなくても、35%の頭金のご用意があれば、非居住者でも不動産の購入が可能です。

初めて不動産を購入しますが、何か政府からの援助プログラムはありますか?

初めて不動産を買われる方は、BC州政府から不動産取得税の免除(First Time Home Buyers’ Program)や、RRSP口座から非課税での頭金引き出し(Home Buyer’s Plan)など、いくつかの助成制度があります。

*不動産取得税(Property Transfer Tax)の免除

BC州で不動産を購入する際には取得税として、はじめの20万ドルに対して1%、20万ドルを超える金額に対して2%課税されます。但し、以下の条件を満たすファーストタイムバイヤーには免税制度があります。

  • カナダ市民、もしくは永住権を保持している事。
  • BC州に12ヶ月以上居住している事、もしくは過去6年間の内、2年は確定申告をBC州で行っている事。
  • 今まで世界中どこにも不動産を所有した事がない(共同購入者に資格が無くても部分控除は受けられます)
  • 購入不動産がBC州内であること
  • 購入金額が$500,000以下であること。(52.5万ドルまでは部分控除有り)
  • 本宅として最低1年間は居住すること
  • 土地が1.24エイカー以下であること(都市部ではまず超えません)

*RRSP(リタイアメント・セービング・プラン)からの引き出し(HBP)

年金口座(RSP)として積み立てをすると、一定の税金控除が受けられます。そうして積み立てた金額を、以下の条件を満たすことによって今度は非課税で最高$25,000/人まで、住宅購入資金として引き出す事ができます。

  • ファーストタイムバイヤーであること
  • 購入から1年以内に、本宅として居住すること
  • 引きおろしの2年後から、15年以内に引き出した全額を返済すること(15分の1の額を15年間積み立てして返済)返済されなければ、15分の1の額がその年の所得として課税されます

多額の頭金が日本にある方は、為替の変動を確認 しながら、数回に分けてこちらの銀行口座へ送金します。一度にまとめて送金すると、その時の両替レートによっては損をしてしまう事もありますので、複数回に分ける事でリスクを軽減します。

ローンの仮審査は、銀行の担当者、もしくはモーゲージ専門家へご相談下さい。自己申告を基に銀行が審査をし、融資限度額や、その時点でのベスト金利%を90日~120日間保障してくれます。

購入の手順について説明して下さい。

不動産を買うのページごご参照下さい。

幾らくらいで、どれくらいの物件が買えるかちょっと参考までに検索してみたいのですが?

便利な物件検索ページをご利用下さい。33万ドルくらいまでの物件は、諦めるのはまだ早い!月々$1,500からのマイホームもご覧下さい。

不動産屋さんを頼む場合、仲介手数料は幾らくらいかかりますか?

日本と違い、こちらでは不動産仲介手数料は売主側から支払われますので、購入の際の不動産仲介手数料は無料です。今すぐご購入という案件でなくても、随時ご質問、ご相談は無料ですので、まずはお気軽にご相談下さい。
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