本日カナダ中央銀行のオーバーナイト・レート（公定歩合）の発表がありましたが、今回も0.5％のまま据え置きとなり、主要銀行のプライムレートも2.70％に据え置かれる見通しです。これは経済成長の見通しが7月の段階よりも減速するという観測からで、政府の金融引き締めによる不動産投資の減少、市場のスローダウンも大きく起因しています。輸出は以前堅調なものの、世界需要の弱まりから伸びは低いと予想されます。

これらのマイナス要因を含めても、カナダの経済は今年も1.1％程度のプラス成長が見込まれ、世帯消費や雇用、収入も上昇傾向にあります。（オイル、ガスなどの天然資源市場を除きますが）もはやＧ７において急激な経済成長が見込めない中、伸びは少なくとも堅調なカナダ経済や政策が世界の資本から安全な投資先として注目されています。