ニュース
7.262019
低調なバンクーバーの不動産市場は今後どうなる?
2019年も早いもので、2月~6月が最盛期であるバンクーバーの不動産シーズンも一段落といった感じですが、皆様ニュースで不動産売買軒数が急減し、価格も全体的に下降してきているという事はご存じかと思います。それでは今後はどのように市場が推移していくのか、これから売買をご検討の方には大変興味深いテーマかと思います。
低調なバンクーバーの不動産市場は今後どうなる?
これからバンクーバーで不動産の売買をご検討のみなさま誰もが一番気になるトピックですが、同時に毎日ダイレクトに市場に携わっている不動産のプロでも大変難しい予想であります。6月のグレーターバンクーバーの売買軒数は2,077軒と依然として低く、これは1998以来の低水準となります。一方売り出し物件数は14,968軒と、ピーク時の倍以上の数字となっています。これらの需給バランスの変化により、住宅平均価格も$1ミリオンを割り込み$998,700ドルとなりました。中でも一戸建ては昨年比-10.9%と下げ幅が大きく、コンドミニアムなど集合住宅でも-8~9%の下落となっています。全般的には低調ですが、それでも全部が売れないわけではありません。
↓グレーターバンクーバーの市場統計へのリンクはこちら
https://ie-van.com/wp-content/uploads/2019/07/REBGV-Stats-Pkg-June-2019.pdf
↓フレーザーバレーの市場統計へのリンクはこちら
https://ie-van.com/wp-content/uploads/2019/07/Package201906.pdf
高いレントを払っているファーストタイムバイヤーの購入増加
今一番多いのは、ファーストアイムバイヤーと呼ばれる若年層の購入で、高額な賃貸料を嫌って購入へ踏み切っています。バンクーバーに2ベッドのアパートを借りるためには時給$35ドル以上稼がないと無理という試算があるくらい、バンクーバーの賃貸料は高いのです。とは言っても多額の頭金を用意するのは容易ではありませんので、最近では親や家族と一緒に見学にくるバイヤーが増え、家族所有の不動産資産の増大を利用したBANK OF FAMILY?も主流化してきています。$40万ドル台でもまだまだ購入可能なフレーザーバレーなどは、現在でも堅調に売買が成立しています。住宅ローン審査の基準も微小ではありますが緩和され、住宅金利も3%を下回るなど、これらファーストタイムバイヤーの購買層は今後早めに回復してくると予想されます。
Sold by RE/MAX Crest Realty – Fred Yoshimura $455,000 (R2371414) Video Tour Link : http://www.vopenhouse.ca/vid/24902_MacPherson/
高止まりの一戸建て、売れないコンドミニアムのプリセール
資産価値の高い一戸建ては誰しも欲しいものですが、何しろ$1.5ミリオンを超える金額と購入後も掛かる高い維持費は現実的に払える額ではありません。従って海外からの購入規制(購入税20%や投機税2%)がどんどん進む中、これらの高額不動産市場がV字回復する見込みは極めて低いと考えられます。これからダウンサイズをご検討の方は、現在の市場に則したより現実的な決断が必要です。また今まで不動産投資として絶大の人気だったコンドミニアムのプリ・セール(ショーホームでの事前販売)も、2~3年後の完成時の市場不安により、プロジェクトの中止などが出始めており、現在の売れ行きの悪さを象徴しています。増大したご自宅の資産を活用してコンドミニアム物件などを購入し、しばらく賃貸運用によってモーゲージ元本を減らしてから、次世代に物件を譲渡するような先行投資プランには、これから来年くらいにかけて完成予定の新古物件などが狙い目かもしれません。
*先ずは専門家へのご相談が大切です
刻々と変わる不動産市場は、毎日市場に携わっているリアルターからの適切なアドバイスが不可欠です。不動産エージェントのサービスは決して売買時のみの一過性のものではありません。今すぐ売買とはいかなくても、普段から情報のアップデートなどは重要ですので、まずはお気軽にご相談ください。(ご相談は無料です!)
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